
長井亮(Ryo Nagai)さま・株式会社R09(アールナイン)代表取締役社長
株式会社R09(アールナイン)代表取締役社長/北陸学院短期大学部非常勤講師
ドリームゲートアドバイザー/株式会社NOTCH(ノッチ) 就・転職ディレクター
富山県生まれ。1999年青山学院大学経済学部卒業。
株式会社リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)に入社。
連続ギネス記録更新、MVP連続受賞など、トップセールスとして活躍後、同社史上最年少で支社長となり、支社のマネジメントを行う。その後、株式会社リクルートへの出向を経て、新規事業の立ち上げに携わる。
2009年に同社退職後、株式会社アールナインを設立。
企業研修や人事・教育コンサルティングを行いながら、その傍ら、ライフワークである学生の就職活動支援を行う。これまでに1,200社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。
主催するキャリアセミナーは、人とのコミュニケーションを通して、自身のキャリアを考えるコンテンツが好評。現在は、大学での講演など、さらにフィールドを広げ、全国で学生・ビジネスパーソン、また経営者を対象に、年間約200回のキャリア・採用に関する講演、セミナーを行う。
URL:http://r09.jp/
ブログ:http://ameblo.jp/r09/
Twitter:http://twitter.com/ryonagai
著書に『会社では教えてくれない仕事のルール』がある。
福岡でも記念ランチ会・出版記念セミナーを開催され、40名の会場から、参加者があふれてしまうほどだった長井亮(Ryo Nagai)さま。

今回は、「じゃあ、転職を考えたとき、実際問題、どうすればいいのよ?」というテーマでインタビューしてきました。
『やはりRyoNagaiさんはこれまでずっと人材業界にいらっしゃいます。そこでMVPを取られたり、最年少支社長になったりと、素晴らしい実績を挙げられています。
そのような業績をお持ちだからこそ、広い視点、業界にとらわれない思考ができると思うんです。
そこで、今回は、本当に大事なこと、だけれども、業界人以外、世間一般はほとんど知られていないという裏側、実際のところをじっくりとお聞きできればと思います。』
-もし、40歳の会社員の方が、RyoNagaiさんのところに来て、『これから、平均か平均より少し上の収入が得られるようになりたいです。どうすれば、いいですか?』と聞いてきたら、どうアドバイスされますか?
一般的に、35歳定年説※というものがあるように、40歳になってしまうと、転職は無理です。
実際のところは難しいだけですが、何も知らない、何もスキルがないというのでは、ほとんど無理でしょう。
※35歳定年説:転職は、35歳が定年であるという説。つまり、35歳が転職を考える際の最終年齢であるという見方のこと。
それは、人材を受け入れる企業側のニーズや得たいメリットがあるからです。
つまり、中途採用したい企業は、その人材がほしい理由があるんです。
たとえば、販路拡大してくれて売上がアップすること、業務効率化で、コストが削減できることなどです。
ですから、もし、何も実績がないのであれば、受け入れ側の企業がその人をほしいと思う理由がないんです。
だから、転職は難しいことになってしまうんです。
-なるほど。社会にはそのような背景があるんですね。
ただ、そんなに厳しい状況のなかでも、やはりもっとよくなりたい。
そんな状況でも、転職できる、平均以上の収入が得られる人になるには、どうすればいいのでしょうか?
ベストなのは、今の会社で実績をつくるということです。
営業であれば、高い営業実績をつくるということ。
事務職であれば、ひとつ上のランクの仕事、ワンランク上の仕事をすることです。
これらの実績を35歳まで、よければ30歳までに手に入れておくことが大事です。
-今の会社で実績をつくる。なるほど。
ただ、営業であれば、数値で営業実績がわかりますが、それ以外の内部職の人の場合、「コストを5000万円削減した」のようなケースでないかぎり、なかなか実績として表現しづらいと思うのですが、どうすればいいのでしょうか?
そのために重要なのが、先ほど申し上げた「ワンランク上の仕事」をするということです。
ワンランク上の仕事とは、どのようなものかというと、
『相手の求める自分の役割を認識して、付加価値をつけて返す』ということです。
まず、相手、たいていは会社や上司、顧客に対して、求められている役割を認識すること。
次に、その与えられた仕事に対して、付加価値、+αの仕事をして返すということです。
たとえば、コピー取りの仕事でも、誰のためにコピーをとるのか、その目的は何かによって、求められている仕事は変わります。
大事なプレゼン用であれば、見栄えがするように見た目を調整することができますし、会議用であれば、会議がスムーズに進むようなまとめ方ができます。
よく「気が利く」と言われますが、そういうイメージです。
そういう仕事をすることで、自分の価値を高めていくことが大事になってきます。
その上で転職の際には、自分の仕事、ワンランク上の仕事をどのようにやってきたのかを明確に自分で表現できることが大事です。
これまで自分がどのようなことをやってきて、それが漫然とした仕事でなく、ワンランク上の仕事をきちんとしてきたのだということを表現できるということです。
-なるほど。ワンランク上の仕事をする、ということですね。
一点、それに関連してお伺いしたいのですが、私は世の中には「報われる会社」と「報われない会社」があると思っているんです。
「報われない会社」は、どんなに頑張っても、努力しても、成果を挙げても、評価されない会社のことです。あってはほしくない会社ではあるのですが、現実には、そういう会社も存在すると思います。
もし、その人がそういう「報われない会社」にいた場合、どうすればいいのでしょうか?
そういう場合、まず、その人自身が、評価されるような土壌づくりの努力をしたのかが、重要です。
もし、会社に入って「この会社では、報われないな」と思ったとして、何もせずにやめてしまうと、また同じようなことになってしまいます。もちろん、転職も難しい。
そこで、自力で評価されるような土壌づくりの努力をするんです。それでも無理だったということであれば、そこで初めて転職を考えるべきです。
また、似たようなケースとして、たとえば「報われるまで10年かかる会社」のようなケースがあります。
一方で、その人は頑張れば、1年くらいで報われるようになりたいケース。
そういう場合は、最初のお話と近いのですが、まず、その会社で実績をつくる。
次に、報われるまでに本当に10年かかるとわかった上で、報われる土壌づくりの努力をする。
それがすべて終わった上で、辞める。
この流れが大事です。
具体的な努力の内容をはっきりと自分で表現できるようになっておくことも大事です。

-なるほど。基本は、会社でワンランク上の仕事をきっちりとして、実績をつくるということですね。どのような局面でも、常にワンランク上の仕事ができるようになりたいものです。本日は、ありがとうございました!!
竹内正浩 2010.10.03

